一昨年、F先生から私に、4年生にお話をしてもらえないだろうか、という話があり、話の内容については何度かメールでのやり取りをしましたが、どういう立場で出向いていくかの話は一言もでませんでした。
当日も校長先生が顔出しされて挨拶を交わすことはしましたが、あくまで依頼者はF先生であり、謝礼や自宅から学校までの交通費も出ませんでした。
視覚障がい者として、盲導犬ユーザーとしてお話を頼まれて出ていってもお饅頭をもらって帰ってきたというような話も聞いたことがあります。
啓発のために出向くこと自体は、それぞれが望んで出向くことでもあり、チャンスを与えられたことは有難いことだと思っています。
ただ、学校として授業の一コマを担当してもらう人は、それなりの責任を果たす講師として出向いています。ならば、その立場に対する位置づけを正当に評価し、それに伴う報酬についても学校や教育委員会として考えてもらいたいものです。
今回、再びF先生からお声がかかったので、率直に尋ねてみました。先生としては、一昨年も他の生徒にも聞いてもらえるように働きかけをされたようですが、日常的なカリキュラムを動かすことはなかなか難しく、昨年は4年生から外れていたことから声かけもできずに終わってしまったとのことでした
私から、講師としての位置づけをどのように考えておられるかを管理者に打診してもらったらどうだろう、とF先生に御願いしてみました。
結果として出てきたのは、学校支援ボランティアなるものがあるとのこと。講師ではなく、ボランティアとしての立場で関わるということです。1担当教諭が関わるのではなく、教育委員会の範疇で関わるということなので、これは1歩前進です。
早速登録することにしました。
いろんな形で社会の中で関わっておられる人たちの生の声を子供たちに伝えていくようなことは、もっと積極的に取り込んでいって良いのではないでしょうか?
今年も、お話したことに対する反応が、どんな感想文として返って来るのかが楽しみです。
小学4年生に「見えない・見えにくい人への学習」のお話 その2
更新日 2017年12月17日|あゆみ