京都市動物園に出かけたその日の内に、動物園の盲導犬ユニットに対する対応の在り方について関係者間で話し合っていく必要があるのではないかと盲導犬協会にもメールを送っておきました。
当日、私から動物園の責任者の方へ、今後の盲導犬ユニットに対する受け入れ方について話をしているとき、この日も動物園のボランティアとして園内におられたユニーズ会員のTさんが、そのやり取りを傍で聞いておられました。
そのTさんがHPを検索して各地の動物園の盲導犬の受け入れについて調べたものを提供してくださいました。
もとより、京都市の動物園に対しても、他の動物園の現状について情報を入手して参考にして欲しいと要望はしておきました。
この資料からみると、多くの動物園がペットと補助犬が違うことを意識して対応していることが分かります。
私が10数年前にラジオ番組のツアー旅行で出かけ、そのときも問題になり、結局事務所で預ってもらうことになった旭山動物園では、入園に際しての禁止事項に、ペット連れでの入園は展示動物の保護(感染症対策等)や安全管理(他の入園者への危害等)の観点から、ペット連れでの入園はできません。※介助犬又は盲導犬を伴っての入園は可能です(一部立入り制限あり)とあり、盲導犬受け入れに変わってきています。札幌市円山動物園でも、来園時のマナーについてはペットの入園は出来ません(補助犬《盲導犬、聴導犬、介助犬》を除く)。上野動物園も、補助犬について補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)同伴のご入園も可能です。
ところが、京都市も含め、関西地方の動物園、天王寺動物園、神戸市立王子動物園
姫路市立動物園、福知山市動物園などでは、園内にイヌやネコなどの動物を連れて入ることはできません。というような記載はあるものの補助犬に対する記載は見当たらないのです。
地域によって対応が違うということは、その一つの要素として啓発活動の在り方もあるのではないでしょうか?
今回の場合、公的機関であるにも関わらず、その対応と情報発信という点で疑問を感じたものですが、動物園のみならず少なくとも公的機関においては補助犬に対する対応についてはしっかりした見解を示してもらいたいと思いますし、我々関係者は知らせ、理解を得るための啓発活動に、より目を向けていかねばならないと考えます。