2010年7月11日「見て触って、博物館を楽しもう!」
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2010年7月11日「見て触って、博物館を楽しもう!」

行き先

国立民族学博物館

参加者の感想

触れて触って楽しみ倍に〜

7月11日に開催された「国立民族学博物館ツアー」に参加しました。
視覚障がい当事者よりもボランティアの方の参加が多かったようですが、その分、ゆっくり見学できてよかったです。このツアーで一番楽しかったことは、展示されている品物の一部を触らせてもらうことができたことです。
タイ・バンコックで乗ったことのあるオートリキシャに乗ることができました。ちゃんと運転席があり、スポーツカーを古くさくしたような、でもバイクと車の間みたいなものですが、これが大渋滞をしている町中を、右に左に車やバスを猛スピードで切り抜け、まるで暴走族の運転みたいなことができるなんて『すごいー』と思いました。
ネパールでは、お寺みたいなところで、木で作られた丸い筒のような物を順に回してお祈りしたり、インスタントお祈り機みたいなものがあり、日本でいうところの「赤ちゃんのガラガラ」みたいだったのには吃驚でした。
私が一番楽しみにしていたのは、民族衣装を着ることでした。チマチョゴリがまるでエプロンをつけるみたいに簡単に着用できるのには驚きでした。衣装をつけたら終わりかと勝手に思っていたら、なんと楽器の演奏ができると聞いて『やったー』と…

チマチョゴリを着て横座りしながらの楽器の演奏は正直疲れました(苦笑い)。でも、初めて韓国の楽器に触れることができ、太鼓などは日本と似ているけれど、シンバルみたいな大きな蓋みたいなものは日本にはないのではないかと思いました。
最後にみんなで楽器を使ってミニミニコンサートをしましたが、私は重い楽器だったので音をうまく出せませんでしたが、みんなで心を合わせて、「ガーン・ガーン」と打ち鳴らし、曲の最後に日本のお寺の鐘のような重みのある音が「ごーん」と聞こえてきた時は、気分は最高にハイになりました。
視覚障がいが「全盲」の場合、過去に見えていた人は景色を説明してもらえば、ある程度想像して楽しむことができます。けれども、やはり手に触れたり、香りを楽しむほうが、体で実感できて楽しみは倍になるのではないでしょうか?
大変だと思いますが、ワクワク・ルンルンできるようなツアーをこれからも企画していただけるならありがたいです。
ではまた次のツアーを待ってまーす!!ありがとうございました。

みんぱくに行ってきました!

7月11日の日曜日に、今はとっても懐かしいEXPO70、大阪万国博覧会の会場跡にできた、国立民族学博物館(民博:みんぱく)に行ってまいりました。
ええとこさがそ!グループ(石倉リーダー)による企画、ユニーズ「民族学博物館ツアー」〜見て、触って、博物館を楽しもう!〜というわけです。
すこーし雨が気にかかる空模様のなか、京都駅に9:00集合し、同駅帰着は16:51でした。
都合が悪く当日不参加の方がいて残念でしたが、視覚障がいの方3名と盲導犬ユニスとアイヘルパー総勢14名となりました。最寄り駅のJR茨木駅で視覚障がいの方2名と合流し、阪急バスで日本庭園中央バス停留所まで乗車します。庭園前駐車場の横を歩くと左手には、あの有名な岡本太郎作「太陽の塔」の背中が見えていました。
博物館本館では、世界を9つの地域(オセアニア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、西アジア、南アジア、東南アジア、中央・北アジア、東アジア)に分け、地域展示と音楽や言語などの通文化展示で構成されています。
われわれツアー一行は、館内案内所前でミュージアムパートナーと呼ばれるボランティアスタッフの方々の出迎えを受けた後、2班に別れてスタートしました。
はじめに、民族衣装の体験ということで、一室に案内され、事前申込みをした者もしていない者もかまわず、スタッフにあれよあれよという間に着せられてしまいました。女性はチマチョゴリを身に付け片膝を立てて裾を大きく円く広げて優雅に座り、男性はパジチョゴリに身をまとい、いささか緊張気味に記念写真におさまりました。

チャング

ケンガリ

パジチョゴリ

チマチョゴリ


続いて、民族楽器の体験です。ひととおり楽器の説明を受けて、それぞれ割り当てられた楽器の試し打ちを行い、皆でいっしょにあわせて演奏?をしました。座って楽器が動かないように足や膝で押え、左手と右手に異なるバチ(正式名忘れました)で叩くのに間違えないよう必死で、緊張の汗をかいてしまいました。スタッフのつぼを得た説明と進行のおかげで普段はなかなか経験できないひとときを楽しませていただきました。
いよいよ展示コーナーへ向かいます。最初は、東アジア「朝鮮半島の文化」です。ミュージアムパートナーがクイズを交えて解説してくれます。ここでは見るだけでなく展示品に触ることができます。トルという満一歳の誕生日に、子供の前に置いた道具の何に手を伸ばすかで将来を占う、という人生儀礼のコーナーがありました。酒幕(伝統社会の居酒屋)は残念ながら激しい雨で直接見ることはできずガラス越しに見ました。

トル

酒幕


次ぎは、南アジアです、サリー姿のミュージアムパートナーに案内をしていただきました。インド、ネパール、スリランカなどの国々です。
インドのオートリキシャの実物が展示されていて、触ったり乗ってみることができました。
南アジアにひろくみられる簡易タクシーで、バイクを改造してうしろに座席を設けただけの軽便な車です。

オートリキシャ

ネパールの伝統芸術である曼荼羅(マンダラ)は、仏や菩薩を敬う心、悟りに向かうスピリットを先祖代々受け継ぎながら、チベット仏教の宗教的世界観を描かれたものです。

マンダラ

マンダラ

マニ車は、観世音菩薩を讃えるお経が入っており、手で持つ小さなサイズのものから、寺院には数メートルもあるものもあり、マニ車を右回りに回転させることによって、言葉でお経を唱えたときと同じ功徳があるといわれています。
他にもいろいろとありましたが、私の印象に残ったものの紹介に留めさせてもらいました。

マニ車

マニ車


約2時間の体験・見学を終えて、お昼ごはんをいただきました。館内にあるレストラン「みんぱく」にて、みなさんエスニックメニューを選んでいましたね、ナシゴレン・パッタイ・ジャンバラヤなど、+200円のコーヒーを飲む方もありです。
さてここからは、出発時間までの自由行動となり、それぞれ気の向くままに、まだ見ていない地域を回ったり、イベント会場をのぞいたり、ミュージアムショップでオリジナルグッズや民芸品などを物色したりと過ごしました。
15時30分に現地から帰路につきましたが、雨もおさまり幸いでした。
1対1のアイヘル活動と違って、みんなでサポートしつつ、一緒に楽しむことのできたツアーではなかったのかなと思っています。

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