「あゆみ」
1990年5月
盲福研情報No.5より
3.朗読サービス(音訳)
日本福祉放送(JBS) (注)という有線放送があります。
この中で視覚障がい者向けに毎日5誌(朝日・毎日・読売・産経・日経)の朝刊(今は、朝日・読売・日経の3紙)を2時間かけて朗読するという番組があります。
この音訳は全てボランティア活動で行われていますが、担当しているボランティアさんによって考えはそれぞれです。
限られた時間の中で、「少しでも多くの情報を提供できれば」と、早めに読むという人。「分かりやすく伝えたい」と、ゆっくりと読む人。同じ活動を志している人でも、その考え方は様々です。
※視覚障がい者にとって、タイムリーに情報を提供するという意味で、この情報発信は画期的なものでした。情報障がいと言われる視覚障がい者にとって、タイムリーい新聞各誌を読み比べて聞けるというのもうれしいことです。
※今では、音声リーダーを使ってHP上の新聞記事を読むこともできます。また、週刊誌や月刊誌をタイムリーに音訳してふださるボランティアグループもあって、情報の環境は25年前とは大きく変わりつつあります。
(注)日本で唯一の視覚障害者向けのラジオ放送局である。略称はJBS(Japan Broadcasting Service For Persons With Visual Impairment)。
受診できるメディアとしては、インターネットラジオ、USENを利用した有線放送など。