バス停で視覚障がい者を見かけたら―3
ユニーズ知恵袋

バス停で視覚障がい者を見かけたら―3

更新日 2015年3月17日|ユニーズ知恵袋

バス停で視覚障がい者を見かけたら

 3.行列

 私がよく使うバスターミナルは地下にある為か、バス通路と客待ちの場所の間にガラス張りのホームドアがある。
また、一定の間隔をおいた乗り場ごとに、「こちらはA乗り場」などと音声ガイドが流れる。
 エスカレーターから降りて、記憶している歩数を数えながら最寄りのバス乗り場へたどり着くようにしているが、
20分ごとに来る系統のバスなので、待っている人の行列ができている。
 私は今までに4頭の盲導犬と歩いてきているが、
犬も様々で、2頭目の犬は、何人並んでいても乗車口の直前まで私を引っ張っていく。
並んでいる人達も「まあ仕方ないな」と暗黙の了解をしている雰囲気。
私としても「後ろへ並ばせてください」という声を出す勇気はなかった。
 さすがに3頭目以降はユーザーとしてのコントロール術も身につき、できるだけ列の後ろへ並ぶようにしている。
しかし、確実に最後尾に並んでいるかどうかは分からない。
「最後尾はどこですか?」と尋ねて、
それに反応してもらえる状況かどうかは見えないので難しい。
 ある時、長い行列の後ろに立っていた為、乗車口から聞こえて来るはずの音声ガイドが聞こえなかったことがある。
必要なバスの時刻表は頭の中にインプットしているので、
「そろそろ来るかな」と時計を確認していたのだが、
ふと気がつくと、前に立っていたであろう人の気配がない。
恐々前進してみるが誰もいない。
結果、置いてきぼりとなる。
次のバスを待つ20分間、何とも言えぬ気持ちで立ち尽くしていたものである。

 (注)列に割り込みで並ばせてもらうような優しさ(?)は不要です。
できるなら、行列の場所と、その最後尾が何処であるのかを教えてほしい。
そして、列が動く時には「前へ進みます」とか「上着の裾を持っていてください」などと声をかけてもらえると本当に助かります。

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