バス停で視覚障がい者を見かけたら―2
ユニーズ知恵袋

バス停で視覚障がい者を見かけたら―2

更新日 2015年3月13日|ユニーズ知恵袋

 バス停で視覚障がい者を見かけたら

 2.決めつけないで!
 バス停の中には、ベンチを置いている所があります。
 バスを待っている視覚障がい者に「お座りになったら」とベンチへ誘導してくれる人もいます。
 このような場合、視覚障がい者の中には、できるだけ音声ガイドが聞こえやすい所で、立っていた方が安心だと思っている人もいます。
また、足腰は大丈夫なので座らなくても良いと考えている人もいるでしょう。
 しかし、「目が不自由なこと」=「空いていれば座った方が良い」と、
何処かで繋がってしまっているのが現状です。
 我々視覚障がい者にとって最も必要なのは、
「そこにベンチがある」とか
「そのベンチの空き具合」など、目で確認するしかない情報です。
その状況を踏まえた上で、
「座る・座らないでおく」という判断は、視覚障がい者自ら行います。

 (注)2010年10月、NHK第2放送、視覚障がい者向け30分番組「聞いて聞かせて」の中で、
ユニーズ京都の活動が取り上げられました。
 この中で、アイヘルパー養成講座が紹介され、
ちょうどバス停へ視覚障がい者を誘導する場面があり、
受講者が親切に視覚障がい者に「座ってください」と声をかけていたことについて、
ディレクターが文字で表した部分があるので紹介します。

 この日は基礎講座最終日(第4回目)。
視覚障害のある人を誘導する体験会が行われました。
体験会には、主催者の大西さんも立ち会いました。
実に懇切丁寧、すばらしいガイドだ、と思いましたが、
大西さんは、バス亭での誘導の方法が気になり、アドバイスしていました。
大西さんは「選択してもらうこと」を強調し、
「やってあげなければいけない、という思いが強いと、それは相手の負担になります。
相手に選択してもらうことが、私どものアイヘルパーの鉄則です」と。

 (スタジオでのやり取り)
 ディレクター:
バス亭の椅子には座るものだと決めつけてはいけない。
 コメンテーター(弱視):
当事者の立場から言えば、情報だけ提供して欲しい。
私の意志を無視して、勝手に判断しないで、という気持ちはありますね。

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