バス停において視覚障がい者を見かけられたら
1.さあ、今度来るのは何處行きか分かるかなあ!?
盲導犬と一緒に目的地へ向かう市バスを待つ。
視覚障害施設の近くのバス停には、音声案内する設備があって、
「まもなく○系統がまいります」とアナウンスする。
この場合、一駅前くらいになると乗務員がボタンを押すのだろうか、
微妙にそのタイミングが違って、
並んできたバスが前後して到着することがある。
ドアが開いて、これも乗務員が操作することによって、
ガイドスピーカーから行き先案内の音声が出るはずなのだが、
これが聞きづらいことが多い。
15年ほど前に、本会で音声ガイドによる判別調査を実施したことがある。
この音声ガイドも乗務員が操作するのだが、調査結果は、
ボリュームが絞られていて何を言っているのか分からなかったり、
音声そのものが出ていなかったりで、
4分の1は判別できない実態だった。
その実情は今もあまり変わらないのではなかろうか。
バス停で一緒に待っている人からさりげなく
「何号系統が来ましたよ」と声をかけられたときには心から「ありがとうございます」と言葉がでる。
(注) 市バスの音声ガイド判別調査結果についてはユニーズのHPにupしている。
いくら全車両にスピーカーが搭載されていても、実際にそれを起動させる乗務員の意識が伴わなければ生きたものとはなりえない。