「ユニーズ京都」とは
ユニーズ京都は、「知ること、それが理解への第一歩」をスローガンに、視覚障がい者のQOL(生活の質)向上と市民への意識啓発を目的とした視覚障がい者と晴眼者が一緒に活動する市民ボランティアグループです。
活動内容は、点字・拡大文字・音声メニュー設置店の普及活動に取り組み、観光などで入洛される視覚障がい者へのサポート、イベント開催などです。
くわしくは、ユニーズの活動をご覧ください。
ユニーズ京都の理念
“知ること、それが理解への第一歩”
私たちの住む地域社会にはいろいろな環境、様々な個性、価値観を持った人たちが共存しています。その中には「見える人」・「見えない人」もいます。
日常生活にあって「障がいのない人たち」は、「障がいのある人」のことを特に意識しなくとも生きていけます。しかし「障がいのある人」は多数者の「障がいのない人たち」のことを意識せずには生きてはいけません。
私たちは、見える・見えないという状態を越えて、「障がい」を市民一人ひとりのテーマとして考え、様々な活動を行っています。
市民ボランティアグループ「ユニーズ京都」の歩み
1970年 |
京都盲人福祉研究会(略称「盲福研」)として発足「晴・盲一体」をスローガンに、見える者・見えない者が対等な関係で活動を開始。 ※主たる活動は、市民への啓発。 |
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同年 |
ひまある会!発足見える者・見えない者がフランクに時間と場を共有できる企画・運営。 ハイキング・ボウリング・お料理教室・キャンプなど、年に5・6回企画、実施。 ※全国の視覚障がい者に呼びかけて、高校駅伝で知られたコース(西京極競技場〜国際会館)まで歩く企画など。 |
1971年 |
点字教室開講(毎週水曜の夜)点字を介して、視覚障がい者のことを一人でも多くの市民に知ってもらいたい! ※当時は行政委託の点訳講座はまだ始まっておらず、市民向けの点訳講座は初。 |
1981年 |
点字・拡大文字メニュー設置運動(点字の市民権を得る一助として)視覚障がい者も同じ一人のお客様として、メニューを提供できるよう、お店に点字メニュー設置(経費の一部負担)を働きかける。 ※見える者・見えない者が共に自らで「選ぶ楽しさ」を共有できるように。 |
1983年 |
点字使用の視覚障がい者、ご夫婦32世帯の地域生活実態調査買い物・文字情報・町内との係わり方・公的ガイドヘルパーについてなど、11項目について電話にて調査。 ※分析の結果、地域での関わり方、公的ガイドヘルパー制度での制約などが明るみに。ガイドヘルパーができない事柄について、市民ボランティアとして視覚障がい者のニーズに対応することはできないか。 |
同年 |
ファミリー学習会開催目の愛護デー(10月10日)に合わせ、子供連れの家族をターゲットに、スーパーの一郭を借りて、アイバンクや盲導犬・点字・手話・車椅子などについての紹介・デモンストレーションを行う。 ※関係者を福祉施設に引き入れるだけではなく、我々が積極的に日常場面に出向いて情報発信をする。 |
1984年 |
市民向け講演会(京都会館にて)テーマ「これからの生と死を考える:福祉の原点を問う」、朝日新聞・藤田真一論説委員 |
1985年 |
校区で学ぶ、視覚障がい児の教科書点訳の保障を支援父兄・担任・盲学校教師・他支援グループなどとの話し合い。 ※小学校では国語・算数・理科・社会の4教科を、中学校になると英語が加わった教科書点訳の保障を支援。当時、小学一年生一人、中学生二人のサポートを行う。 |
1988年 |
ふれあい体育祭(学区、社会福祉協議会などと共催)アイマスクや車いすを使った競技を体験することによって、「知ること、それが理解への第一歩」をテーマに実施。300名以上の参加者で賑わう。 ☆スローガンの変更 「晴・盲一体」から、「知ること、それが理解への第一歩」へ |
1996年 &2001年 |
京都市バス、ガイドスピーカー行き先判別調査ガイドスピーカーから聞こえる音声で、行き先を判断できるか? 判別調査票を持って、110数カ所のバス停で3100件の調査を行った。 ※再調査を行い、多少の改善が見られたことを確認する。 |
2004年 |
京都盲人福祉研究会(盲福研)から、市民ボランティアグループ「ユニーズ京都」(ユニーズ)へ改称※ユニーズ ホームページの開設。 |
2008年 |
おこしやす京都活動開始アイヘルパー養成講座を開催。 ※他府県から入洛する視覚障がい者に「目の提供」をし、サポートすることが目的。 |
2010年 |
音訳メニュー活動デイジー録音したものを希望者に提供する。 |
同年 |
ええとこさがそ!体験会視覚以外の感覚も十分使って楽しめる、市民参加型の京都を中心にした散策を実施。 |
2013年 |
タンデム自転車で公道を走りたい!京都でのタンデム自転車走行認可に向けての働きかけと、走行イベントの開催。 |