京都市動物園と盲導犬ユニット受け入れについての話し合い(その2)
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京都市動物園と盲導犬ユニット受け入れについての話し合い(その2)

更新日 2018年3月12日|あゆみ

先日、盲導犬訓練センターの職員と私で動物園へ出かけ、園の職員の方々と話し合いを持った。HPで見てみると、北海道や関東地方の動物園では概「ペットは不可、補助犬は可」となっている。京都をはじめ、関西より西で「可」としているところが少ない。これは、盲導犬ユニットに対する啓発の有り方にも関係しているのではないかと考えてしまう。
 動物園からの要望もあって、実際に犬を連れて園内を歩いたとき、動物たちがどのような反応をするかを確かめるために、動物園スタッフの方と一緒に園内を巡ることにした。
 私が前回訪れたときと同様、虎はしっかり反応したようだが、職員が心配されていた鳥類は全く反応せず、結果としては、虎の他は鹿・ロバなどがちょっと興奮した程度であった。吾が盲導犬は、動物たちには興味はなく、ときどき、その当たりをにおいだりすることがあって、ユーザーとして気にはなったが、普段と変わった様子はなかった。
 職員の方と一緒に、こうして実際に盲導犬が動物たちにどのような影響を与えるかを検証している所をマスコミに取り上げてもらうのも良い啓発になるのではないかと思う。こうした検証が、他の動物園においても盲導犬受け入れの参考になるのではなかろうか。
 京都市動物園において、「盲導犬は、事務所で預ります」というのは、内規で決めているという。動物たちに、感染の恐れなど、悪影響を与えるのではないか、という感覚的な懸念だけを先行させて、盲導犬ユニットとして受け入れない。そうした公的機関としてのスタンスに問題を感じた。
視覚障がい者に動物園を楽しんでもらうにはどうしたら良いかという発想にまでいたって欲しい。たとえば、盲導犬ユニットとして訪れた視覚障がい者に、スタッフの方が一緒に付いて、園内を巡りながら見えなくても楽しめる情報提供をするなどしてもらえたら、それこそが「誰もが楽しめる動物園」に近づくものになるのではなかろうか。
 正式に「盲導犬ユニット受け入れ可」の情報発信が速やかになされることを願うばかりである。

(盲導犬と一緒に園内を巡っているときの録音の一部を添付)

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