モンゴルの視覚障がい者留学生を囲んで
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モンゴルの視覚障がい者留学生を囲んで

更新日 2015年2月23日|活動報告

モンゴルの視覚障がい者留学生を囲んで

 

 ユニーズの仲間でT様を囲んで、日本での暮らしぶりなどについてお伺いしました。

障がいについては、12歳頃より緑内障が悪化し数回手術を受けられ

たが現在は明暗が判る程度だそうです。全寮制の学校に入られたことが、身の回

りの事は自身でする自立心を養われたようです。ご家族やご友人による教科書の

音訳などの協力を得、ジャーナリストを目指し大学を卒業し、アナウンサーをさ

れていました。さらに、留学試験にチャレンジ、無事合格となり4年前に来日さ

れました。

 日本に来て困ったこと驚いたことは、日本語・食事・お風呂。全く日本語が判

らない状態で来日。人の何倍もの努力の賜でしょう、今では綺麗な標準語に近い

言葉で日常会話をされます。モンゴルでは、夕食は牛・羊・馬肉を主に、味付け

は塩味にてきちんとした食事をされるが、朝・昼は有る物で軽く済ませる。日本

の三食に驚かれました。ご飯は、塩味で炊く。魚介類は食されません。今では、

お米本来の味が美味しく、鮭やツナも好きになったそうです。お味噌汁・すぐき

等のお漬物も口に合うとか。果物も7月にのみ苺が採れるが、日本では年中種類

も豊富で何でも美味しい。お風呂については、一人ひとり浴槽の湯を流し入浴す

るが、1つの浴槽に大勢の人が一緒に入る習慣は無くびっくりしたとのこと。テ

イネ様はシャワーのみだそうです。

自国に戻られ、視覚障がい者の学校でマッサージを指導され、さらにご自身でも開業されるとのこと。着実

に夢に向かっておられます。残念なことに、モンゴルではこの障がいのある方の、

鍼灸という仕事に対し認可はされてないとのことです。凛として目標に向かい歩

んでおられる彼女を含め、先輩たちの夢が自国で花開くのを応援しています。

 

モンゴルは、戦後の日本を感じさせる社会環境の中、障がいのある人たちの教育

・職業ともまだまだ厳しい状況にありそうです。

そうした中、T様はしっかりとした目的意識と、そ

れを実践する行動力と能力を持ち合わせて、日本での学業を終えられました。

帰国されてからのT様の活躍は、自国の視覚障がい者にとって新たな世界を開く

大きな力になることでしょう。

ユニーズとしても、アイヘルパー活動を通してT様とお知り合いになれたことは幸運でした。今後の活躍を願うとともに、国際的に「障がい」を考え合っていく仲間として情報交換していきたいものです。

 

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